欠けてるあなたが大好きです。
「…ごめんな、咲雪ちゃん。」
つづるさんがぽつりつぶやく。
その表情は無表情ではなくどこか悲しそうで。
わたしはただ目を伏せることしかできない。
誘われて、というか呼ばれて来たのに、
わたしという存在が異物でしかないような感じ。
…きっと彼ら5人にはなにか共通点がある。
ミユさんの言う同種という言葉が示す共通点が。
そう確信できた。
「ショウキ、フウくん。
一旦あっち行ってもらえる?」
「わかりました。」
ショウキさんは返事をして、
フウくんは無言でスタッフルームに入っていく。
必然的に、店内にはわたしとつづるさんの2人だけ。