欠けてるあなたが大好きです。
「できたよ〜。
これで咲雪ちゃんはLead Sの美冬ちゃんだね!」
つづるさんが少し下がって、
嬉しそうな笑顔を浮かべる。
なにをされたんだろう、と自分の服を見ると、
ワインレッドのスカートの上に
白い腰巻きエプロンがつけられていた。
そこには男性スタッフのものと同様に
Lead Sと書かれている。
「我ながら必死だなって思うよ。
こんな制服まで用意してさ。
いい年した大人がJK1人を落とすために
頑張るなんてね。」
つづるさんが嘲笑に近い苦笑をして言う。
「それでも、咲雪ちゃんが必要なんだ。」
真っ直ぐわたしの瞳を見つめてくる。