欠けてるあなたが大好きです。

…が、誰もいない。



「誰もいないよ…?」


「多分店でなんか作って遊んでるわ。」


呆れた表情の諒くん。




諒くんがロッカーに荷物を置いて、

そこからここの制服を取り出す。


わたしも諒くんのまねっこをする。




ご察しの通り、つづるさんは

わたし専用ロッカーを用意してくれていた。




「オレあの人の前で着替えたくねーから、

 ここで着替えていい?

 咲雪の方見ねーよーにするし。」


「わ、わかった…。」




もう着替えは諦めるべきなのかな…。


でも慣れる気がしないよ…。




わたしの背中側から、布と布がこすれる音がする。



もう着替え始めてる!?


わたしも急いでボタンを外していく。




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