欠けてるあなたが大好きです。
「はぁ〜い、お・待・た・せ♡
イブイブ特製☆ふわふわパンケーキになりま〜す!」
ついに銀髪ピアスイケメンさんは
厨房からこちらへ来てしまった。
それも手に大きなお皿を持って。
とまどってしまったのは一瞬。
お皿が机に置かれたとき、
そんな気持ちは吹きとんだ。
「わぁ〜!」
お皿の上にはふわっふわで分厚い大きなパンケーキが。
パンケーキの左半分に
いちごやベリーのデコレーション、
右半分にチョコレートのデコレーションが
きれいに施されていた。
すごい!かわいい!おいしそう!!
「写真!撮ってもいいですか!」
「もちろん♪」
先程取り出しかけたスマホを今度こそ取り出し、
パシャパシャ何回もシャッターをきる。
「あはは、そんなに俺のパンケーキ気に入った?」
「はいっ!」
「まぁこの人ある意味プロだし。」
さらっと言っているフウくんだが、
彼もパンケーキをじーーっと見ている。
目は口ほどに物を言う、フウくん食べたいんだな。
銀髪ピアスイケメンさんが
小さめのお皿を3枚持ってきてくれ、
パンケーキをきれいに6等分する。
いちご側とチョコレート側の2つセットが
お皿にのせられ、手渡される。
「これ、お金とられますか…?」
こんなに豪華で大きいんだもん。
それこそお店だったら
ゆうに1000円超えの看板メニューになるはずのもの。
「とらないよ〜?
だってこれ、将輝のおごりだもん♪」
「ショウキさん…ですか?」
昨日から東京行ってるんじゃ…?