欠けてるあなたが大好きです。

「え?もしかして俺のことわかってない?

 俺四方伊吹(しかたいぶき)

 イブって呼んでね〜!

 って書いたはずなんだけど…。」


「あー!ショウキさんのお友達さん!」



「友達?ってアイツが言ったの!?」


驚いた顔をする銀髪ピアスイケメンさん…

もといイブさん。


「はい。」



言葉に詰まってたけど、言ってはいたからいいよね。





「どうしよう諒くん!

 俺、将輝の友達になれたみたい!」


「あー、はいはい。ソウデスネー。」


取り分けられたパンケーキを

いつの間にか食べ始めているフウくん。


もぐもぐしながら棒読みの返事をしている。




近くの席からイスを持ってきて、

そこに座るイブさん。


「いただきまーす。

 あ、咲雪ちゃんも食べてね〜!」


「あ、はいっ。いただきます。」


フォークとナイフを使って小さく切ってぱくっ。



ん〜♡


おいしい!




パンケーキはすっごいふわっふわで軽くて、

全体的にあまいけど

ベリーソースのほんのり酸味が

いいアクセントになってる!




「イブさん今日は仕事ないんすか。」


「ん〜?ないわけないよね〜。」



え?


お仕事あるのにこんなことしてていいの…?


ってゆーか、銀髪でピアスいっぱいなのに

お仕事できるの…?


そもそもこの人いくつ…?



< 148 / 357 >

この作品をシェア

pagetop