欠けてるあなたが大好きです。

「あ、あの…。」


「しゃべった!」


え…?なんでびっくりするの?


わたししゃべれないなんて設定あったっけ?




困惑が困惑を呼んで超困惑。





「あーちゃん、さーちゃん困ってるよぉ?

 一旦離れてあげたら〜?」


「うげ…。

 洸汰(コウタ)のしゃべり方がきもい…。」




「ちょっとあーちゃん!

 ボクカヅキだから!Not洸汰!」


「あり?まぁいっか。」




やっとのことで女の人が離れる。




わたしは女の人から離れるために、

諒くんに駆け寄る。





「だ、誰…?」


「ちょ、なんで涙目なの?」



「びっくりしたんだもん…。」



わたしはおばけが苦手。



急に飛びつかれたら

おばけとかそーゆー部類かと思うじゃん。

怖いじゃん。





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