欠けてるあなたが大好きです。

たまごがふわとろになるよーな

ベストタイミングでチキンライスにかける。



ケチャップを取り出してうーんと悩む。


何書こうかな。




ちらっと彩陽さんを見ると、

まだ何を着せるか悩んでいた。



あれを忘れてくれるくらいインパクトあるものがいいな。


よし、決めた。



器用にケチャップで文字を書いていく。




「彩陽さん、オムライスでき…た…よ!」


敬語を使わないように気をつけて言う。



「はっ!ちょっと現実からワープしてたわ!」


…そんなにコスプレさせたいのかな。


厨房からカウンター席に行き、

彩陽さんの隣に座りながらオムライスを出す。


「はいっ!」



「"大好き"って書いてある!

 なにこれ!やばい!やばすぎる!!」
 

すごく嬉しそうな顔をしてくれる。



よかった〜!


これできっとコスプレのことは忘れてくれたはずっ。




「うま〜♡

 まじで咲雪ちゃんうちの子になろ〜!」


料理上手い=うちの子にするって

どういう判断基準なんだろう…。




てゆーかつづるさんと彩陽さんの子どもなら

とっても顔が整った綺麗な人がお似合いだと思います。



< 198 / 357 >

この作品をシェア

pagetop