欠けてるあなたが大好きです。
たまごがふわとろになるよーな
ベストタイミングでチキンライスにかける。
ケチャップを取り出してうーんと悩む。
何書こうかな。
ちらっと彩陽さんを見ると、
まだ何を着せるか悩んでいた。
あれを忘れてくれるくらいインパクトあるものがいいな。
よし、決めた。
器用にケチャップで文字を書いていく。
「彩陽さん、オムライスでき…た…よ!」
敬語を使わないように気をつけて言う。
「はっ!ちょっと現実からワープしてたわ!」
…そんなにコスプレさせたいのかな。
厨房からカウンター席に行き、
彩陽さんの隣に座りながらオムライスを出す。
「はいっ!」
「"大好き"って書いてある!
なにこれ!やばい!やばすぎる!!」
すごく嬉しそうな顔をしてくれる。
よかった〜!
これできっとコスプレのことは忘れてくれたはずっ。
「うま〜♡
まじで咲雪ちゃんうちの子になろ〜!」
料理上手い=うちの子にするって
どういう判断基準なんだろう…。
てゆーかつづるさんと彩陽さんの子どもなら
とっても顔が整った綺麗な人がお似合いだと思います。