欠けてるあなたが大好きです。
コンコンッと軽くノックして、ドアを少しだけ開ける。
「咲雪です。入ってもいいですか?」
「どうぞ。」
声と同時に勝手にドアが開く。
ショウキさんが中から開けてくれたみたいで、
朝から爽やかな笑顔を浮かべていた。
ショウキさんの後ろをついて行き、中に入る。
「フウくんはシャワー中です。」
1人掛けソファに座りながら教えてくれるショウキさん。
わたしは昨日お昼寝したベッドに腰掛ける。
お互い無言の沈黙が訪れる。
気まずくはないけど、なかなかにつらい。
シャワーの音だけが部屋に響く。
数分経って、シャワーの音がやむ。