欠けてるあなたが大好きです。
「咲雪、
にゃんにゃん接客しないんじゃなかったのか?」
「だって完璧な接客する諒くんの後に
みんなに見せる方が嫌だったんだもん。
何かわたしからも手本になるようなこと、
したいと思ったの!」
「でもにゃんと敬語一緒に使うのうざってーから
大人とか明らかに年上な人以外は
タメににゃんでいんじゃね?」
「失礼にならないかな?」
「咲雪のにゃんに殺されない人は
いないから大丈夫。」
「ころされ…?」
「ちょっとちょっと!!
中園さんやはりあなたは神なんですか!!」
「へっ?」
「ぜひとも我々のコスプレイヤーに!」
「咲雪はやらねぇよ。」
くまの王子様がわたしの肩を抱き寄せる。
男女ともにクラスメイトから小さな悲鳴があがる。
男の子のが多い気がするのはなんでだろ?
BでLな人が集まってたりするのかなぁ?
全然そんな風に見えないけどなぁ。
「んじゃオレらは着替えて帰るわ。
今まで最後まで残ってやってた分
前日くらい許してくれよな!」
こうしてわたしと諒くんは
水谷くんに仕事を任せて帰宅したのだった。