欠けてるあなたが大好きです。

「咲雪、

 にゃんにゃん接客しないんじゃなかったのか?」


「だって完璧な接客する諒くんの後に

 みんなに見せる方が嫌だったんだもん。

 何かわたしからも手本になるようなこと、

 したいと思ったの!」



「でもにゃんと敬語一緒に使うのうざってーから

 大人とか明らかに年上な人以外は

 タメににゃんでいんじゃね?」


「失礼にならないかな?」



「咲雪のにゃんに殺されない人は

 いないから大丈夫。」


「ころされ…?」



「ちょっとちょっと!!

 中園さんやはりあなたは神なんですか!!」


「へっ?」


「ぜひとも我々のコスプレイヤーに!」



「咲雪はやらねぇよ。」


くまの王子様がわたしの肩を抱き寄せる。



男女ともにクラスメイトから小さな悲鳴があがる。



男の子のが多い気がするのはなんでだろ?


BでLな人が集まってたりするのかなぁ?



全然そんな風に見えないけどなぁ。




「んじゃオレらは着替えて帰るわ。

 今まで最後まで残ってやってた分

 前日くらい許してくれよな!」



こうしてわたしと諒くんは

水谷くんに仕事を任せて帰宅したのだった。



< 298 / 357 >

この作品をシェア

pagetop