欠けてるあなたが大好きです。

「2Aアニマルカフェ〜!いかがですか!」


口角を全力で上げて叫ぶ。




「俺たちそのアニマルカフェってヤツに

 行きたいんだけどぉ〜。

 白猫ちゃん案内してよ〜。」



「へ?」


男の人3人に囲まれてしまった。


にやにや笑ってていつぞやの2人組を思い出す。




もしかして男の人って

半分以上の人がショウキさんの

爽やか笑顔講座受けないとダメなのかな?




「ほらほらぁ〜。」


仕方なく2年A組の教室の前まで案内する。



「こちらです。」


早く他のとこ行きたいな…。


なんなら教室の中に入りたい。




「へぇ〜、ここが2Aなんだぁ〜。」



「じゃあ今度は俺たちと

 一緒に文化祭回ってくれよ〜。」


「ナーイスアイディア!行こうぜ〜。」


「いや、わたし、仕事があるので…。」



「そんなんほっとけばいいって〜。」



腕を掴まれて強引に引っ張られる。




こんな人たちに連れてかれても嬉しくな〜い!


ずるずると引きずられるように廊下を進んでしまう。



だから宣伝なんてしたくなかったんだ!


なんて責任転嫁してみるけど、

もちろんそんなこと思っても今更で。





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