欠けてるあなたが大好きです。
「お待たせしました。
ミートソースパスタです。」
湯気のたったとってもおいしそうなパスタが
ショウキさんの手によってテーブルに置かれる。
「おいしそう…!」
「それマジでうまいよ。
つづるさんじゃなくてショウキさんが
作った奴だし。」
「おい。フウくん失礼だぞ。」
これショウキさんが作ったの!?
イケメンで料理できるって反則じゃない?
「いただきます。」
ドキドキしながら
フォークとスプーンをつかってパスタを口に運ぶ。
「!
すごくおいしい…!」
「それはよかったです。」
一口食べるだけで、口の中に幸せが広がる。
わたしが家で作るものと少し味が違う。
ケチャップとソースの奥に…何かの味がする。
それによって味が引き締まって
深い味わいになっている…気がする。
なんだろう…?
料理大好きなわたしは
無意識になんの味か考え始めた。