欠けてるあなたが大好きです。
「俺会議の準備するから
フウくん会計お願いしていい?」
「はーい。
ってことで咲雪、650円な。」
「あのおいしさでしっかりボリュームもあるのに
650円はすごいね。」
お金をトレーにのせながら話す。
「ん、ぴったり。
つづるさんツテがすごいからな。」
「こんなにイケメンが揃ってるカフェ、
普通ないもんね。
それこそそっち系のカフェじゃないと…。」
笑いながら冗談を言ってみた。
ここの人たちはみんな話しやすいから、
2回目の来店のはずなのにうちとけてしまった。
「そっち系とかぜってー働きたくねぇ。
そんなとこで働いたら刺される未来しか見えねー。」
「刺されるって…。」
確かにフウくんなら
たくさんのお客さんが取り合いしそうだけどさ。
「あ、カードもってるよな?スタンプ押すわ。」
「お願いします!」
フウくんにカードを手渡す。
すぐにスタンプを押してくれて、返された。
「じゃあまた学校で。」
「うん!」
「咲雪ちゃん!今度はボクが接客する〜♪」
「カヅキさん!ありがとうございます。」
「咲雪ちゃんまた来てね〜。」
「はい!」
3人のイケメンたちと言葉をかわした。
ショウキさんはまだ食器を洗っているのか、
ここにはいない。
「ごちそうさまでした!また来ます!」
帰ろうとドアに近づくと…