欠けてるあなたが大好きです。

「さゆのために自己紹介しとこー。」


琉奈ちゃんがありがたい提案をしてくれる。



わたし以外の班員は5人。



そのうち知り合いというか

友達なのは2人だけで、

他3人は名前がぎりぎりわかるだけ。





「私は瀧田琉奈!

 さゆとさゆのおかしラブな腹へりマン!」


「琉奈ちゃんはわかるよ…?

 ってゆーか腹へりマンってなに…?」



「腹へりマンは腹へりマンだよ。はい次!」




「えっオレ?オレも紹介いらねーだろ。」


「いーからいーから。」



「風越諒。…終わり。はい次。」




「おれは山﨑朔太朗(やまざきさくたろう)

 朔って呼んでな!

 憧れの中園っちと同じ班になれて嬉しいぜ!」


朔くんは男の子にしては背が低いけど

短髪がよく似合ってる活発な人。



「朔くん、よろしくね。」



「おう!じゃあ次はスイ?」



桑田紫翠(くわたしすい)

 よろしくね、中園さん。」


紫翠くんは諒くんよりも背が高く、

目が隠れるくらい長い髪の男の子。



「紫翠くん、よろしくお願いします!」



「次はうち?

 吉村明日香(よしむらあすか)だよー!

 いつもおいしい差し入れありがと!」


短めの髪を後頭部でひとつに結んでいる

わたしと同じくらいの身長の女の子。



朔くんと紫翠くん、明日香ちゃんは

琉奈ちゃんと同じバスケ部に入ってるの。


そこにみんなの人気者である諒くんと、

琉奈ちゃん以外喋れる人がいないわたしが

混ぜてもらった班なんだ。




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