君の隣で、色を見たいんだ
「私もお手伝いします!」

みどりがそう言うと、ふわりとロヴィーノに抱きしめられる。ハグし慣れていないみどりは、「えっ?えっ?」と戸惑った。

「みどりはとてもいい子だね!デザートにジェラートも用意するよ!」

「ほ、本当ですか?でも恥ずかしいので離してください!」

みどりはそう言うが,ロヴィーノは優しくみどりを抱きしめたまま。

「ずっと好きで我慢してたんだから……」

ロヴィーノの新しい色に、みどりの胸が高鳴る。そして、願った。

これから先も、君の隣できれいな色を見られますように。

君と見る景色は、とても美しいから……。
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