同じ人を好きになるなんて
心の整理もできていないまま朝を迎えた。
どんな顔をして接したらいいのだろうと、気が重くなる。
だがそんな気持ちを一気に吹き飛ばしたのはりっくんだった。
唯一親子が揃う朝ごはん。
陸斗はまだ眠そうに目をこするりっくんに親子遠足のことを告げた。
そして私と陸斗が参加すると聞くや否や、さっきまで眠そうだったりっくんの目がぱっと見開き、あふれんばかりの笑顔へと表情を変えた。
「本当に?」
信じられないのだろう。りっくんは陸斗に確認をした。
「本当だよ。まゆりお姉ちゃんが理人の大好きなおかずをいっぱい作ってくれるから三人で行こうな」
昨日のことなど何かなかったかのようにりっくんに伝える陸斗を見て、あの告白に似た言葉は私を遠足に参加させるために言ったんじゃないかと感じた。
でもよくよく考えたら陸斗は私と別れた後他の女性と結婚したのよ。
そんな人がずっと私のことを……だなんてあるわけがない。
全てはりっくんのために言った嘘。
私ったらそんなことも気づかないで……自惚れも大概ね。
でも全くスッキリしない。
むしろ気持ちが重くなった。
なぜ?
どんな顔をして接したらいいのだろうと、気が重くなる。
だがそんな気持ちを一気に吹き飛ばしたのはりっくんだった。
唯一親子が揃う朝ごはん。
陸斗はまだ眠そうに目をこするりっくんに親子遠足のことを告げた。
そして私と陸斗が参加すると聞くや否や、さっきまで眠そうだったりっくんの目がぱっと見開き、あふれんばかりの笑顔へと表情を変えた。
「本当に?」
信じられないのだろう。りっくんは陸斗に確認をした。
「本当だよ。まゆりお姉ちゃんが理人の大好きなおかずをいっぱい作ってくれるから三人で行こうな」
昨日のことなど何かなかったかのようにりっくんに伝える陸斗を見て、あの告白に似た言葉は私を遠足に参加させるために言ったんじゃないかと感じた。
でもよくよく考えたら陸斗は私と別れた後他の女性と結婚したのよ。
そんな人がずっと私のことを……だなんてあるわけがない。
全てはりっくんのために言った嘘。
私ったらそんなことも気づかないで……自惚れも大概ね。
でも全くスッキリしない。
むしろ気持ちが重くなった。
なぜ?