同じ人を好きになるなんて
それから遠足当日まで陸斗が私に仕事以外のことを話すことはなかった。
私も家政婦という自分の立場をわきまえて、りっくんのこと以外のことを話すことはなかった。
だが、虚しい気持ちにさせられるのはどうしてなのだろう。
自分は一体何を望んでいるのだろうと考えてしまうのだった。
そして迎えた遠足当日。
前の日の夜にお弁当の下準備を済ませ、翌朝1時間半前には起きてお弁当作りに取り掛かった。
りっくんからのリクエストの唐揚げとタコさんウインナーの他にエビフライやに肉巻き。彩の良いトマトやブロッコリー。それに子供サイズのおにぎりとカットフルーツ。
我ながらよくできたお弁当だ。
できたおかずやおにぎりを容器に詰めて出来上がり。
すると勢いよく階段を駆け下りる音が聞こえた。
「まゆりおねーちゃんおはよう!」
時計を見るといつもより1時間早く起きてきた。
「今日は早起きね!」
「だってお弁当作り大変かなって」
パジャマ姿のりっくんは普段の寝ぼけ眼ではなく、気合が入っている。
私も家政婦という自分の立場をわきまえて、りっくんのこと以外のことを話すことはなかった。
だが、虚しい気持ちにさせられるのはどうしてなのだろう。
自分は一体何を望んでいるのだろうと考えてしまうのだった。
そして迎えた遠足当日。
前の日の夜にお弁当の下準備を済ませ、翌朝1時間半前には起きてお弁当作りに取り掛かった。
りっくんからのリクエストの唐揚げとタコさんウインナーの他にエビフライやに肉巻き。彩の良いトマトやブロッコリー。それに子供サイズのおにぎりとカットフルーツ。
我ながらよくできたお弁当だ。
できたおかずやおにぎりを容器に詰めて出来上がり。
すると勢いよく階段を駆け下りる音が聞こえた。
「まゆりおねーちゃんおはよう!」
時計を見るといつもより1時間早く起きてきた。
「今日は早起きね!」
「だってお弁当作り大変かなって」
パジャマ姿のりっくんは普段の寝ぼけ眼ではなく、気合が入っている。