同じ人を好きになるなんて
急いで玄関に向かうと陸斗とりっくんが待っていた。
「ごめんね。行きましょう」
戸を閉めて、鍵をかけるとりっくんが手を差し出した。
いつもの様に手をつなごうと右手をだす。
「違うよ。今日はこっちの手」
りっくんの左手を陸斗、右手を私がつなぐ形になった。
「じゃあ行くか!」
「うん!」
いつもに増して元気なりっくんの声。
陸斗はそんな楽しそうなりっくんをみて微笑む。
なんだか本当の家族の様だ。
でもりっくんはこれで満足してくれるのだろうか……
私は本当のお母さんじゃないし、親子遠足がうまくいく自信もない。
すると急にりっくんの足が止まった。
そして私を見て「まゆり姉ちゃん。今日はたくさんママって呼んじゃうけどいい?」
思いもしない問いかけに驚く。
「ごめんね。行きましょう」
戸を閉めて、鍵をかけるとりっくんが手を差し出した。
いつもの様に手をつなごうと右手をだす。
「違うよ。今日はこっちの手」
りっくんの左手を陸斗、右手を私がつなぐ形になった。
「じゃあ行くか!」
「うん!」
いつもに増して元気なりっくんの声。
陸斗はそんな楽しそうなりっくんをみて微笑む。
なんだか本当の家族の様だ。
でもりっくんはこれで満足してくれるのだろうか……
私は本当のお母さんじゃないし、親子遠足がうまくいく自信もない。
すると急にりっくんの足が止まった。
そして私を見て「まゆり姉ちゃん。今日はたくさんママって呼んじゃうけどいい?」
思いもしない問いかけに驚く。