同じ人を好きになるなんて
「友達と?」
「そ、そうなの……倒産した会社の後輩が連絡をくれて食事に行かないかって……」
正直に社長と会うと言えばよかったが、それができなかった。
だって私がGMCに就職が決まった時だって胡散臭いとかいって快く思っていなかったし、本当のことを言えばなぜ会う必要があるのかって問い詰められそうだったからだ。
それに再就職の相談だなんて言えばダメと言われるのは目に見えている。
「いいけど……いつ会うの?」
「明後日の17時に待ち合わせをしてるんだけど……」
本当はもっと早い時間でできればりっくんが保育園に行っている間にと思ったけど社長の都合というより協力してくれる人の都合で一番早くても17時だったのだ。
「わかったよ。その日は早めに帰るようにするよ」
「いいの?もちろん夕飯の支度はちゃんとするしりっくんのお迎えもします」
「ありがとう。まゆりも今まで俺たちのためにプライベートを犠牲にしてきたもんな。いいよ。ゆっくりしておいで」
ズキッと胸が痛くなった。
なんでこんな時だけ優しいの?
別に悪いことをしているわけではないのに後ろめたいせいなのか胸がズキズキと痛くなった。
「そ、そうなの……倒産した会社の後輩が連絡をくれて食事に行かないかって……」
正直に社長と会うと言えばよかったが、それができなかった。
だって私がGMCに就職が決まった時だって胡散臭いとかいって快く思っていなかったし、本当のことを言えばなぜ会う必要があるのかって問い詰められそうだったからだ。
それに再就職の相談だなんて言えばダメと言われるのは目に見えている。
「いいけど……いつ会うの?」
「明後日の17時に待ち合わせをしてるんだけど……」
本当はもっと早い時間でできればりっくんが保育園に行っている間にと思ったけど社長の都合というより協力してくれる人の都合で一番早くても17時だったのだ。
「わかったよ。その日は早めに帰るようにするよ」
「いいの?もちろん夕飯の支度はちゃんとするしりっくんのお迎えもします」
「ありがとう。まゆりも今まで俺たちのためにプライベートを犠牲にしてきたもんな。いいよ。ゆっくりしておいで」
ズキッと胸が痛くなった。
なんでこんな時だけ優しいの?
別に悪いことをしているわけではないのに後ろめたいせいなのか胸がズキズキと痛くなった。