同じ人を好きになるなんて
カフェに着くとすでに社長は店にいた。その横には初めて見る男性が一人。
社長と目が合うと、パッと立ち上がり手を上げる。
私は軽く会釈すると社長たちの座っている席へと向かった。
「須藤。わざわざきてもらって悪かった」
「いえ、社長もお元気そうで何よりです」
元々スタイルが良く、見た目はチャラいという言葉がぴったりな派手めな社長だったが、久しぶりにあった社長は無地のシャツにチノパンとずいぶんカジュアルで落ち着いた感じだった。
でも今の方が私は好感が持てる。
社長に促されるように向かい側の席に座ると、もう一人の男性が会釈した。
男性は社長よりもずいぶん若く、私と同世代という感じだった。
きちっと身なりの整った清潔感を感じさせ、好青年という感じだった。
そして社長は思い出したのように隣に座る男性を紹介する。
「彼は俺の親友の息子で、IT関連の会社の社長を務めているんだ」
すると男性は名刺入れから名刺を取り出し私に差し出した。
「岡上譲(おかうえゆずる)です。「ウェイクアップ」という求人情報の会社を経営しております」
「ウェイクアップ……」
名刺にあるロゴと社名を私はネットやテレビで何度か見たことがあった。
でもそんなすごい人がどうして私なんかに会うのだろうか……
社長と目が合うと、パッと立ち上がり手を上げる。
私は軽く会釈すると社長たちの座っている席へと向かった。
「須藤。わざわざきてもらって悪かった」
「いえ、社長もお元気そうで何よりです」
元々スタイルが良く、見た目はチャラいという言葉がぴったりな派手めな社長だったが、久しぶりにあった社長は無地のシャツにチノパンとずいぶんカジュアルで落ち着いた感じだった。
でも今の方が私は好感が持てる。
社長に促されるように向かい側の席に座ると、もう一人の男性が会釈した。
男性は社長よりもずいぶん若く、私と同世代という感じだった。
きちっと身なりの整った清潔感を感じさせ、好青年という感じだった。
そして社長は思い出したのように隣に座る男性を紹介する。
「彼は俺の親友の息子で、IT関連の会社の社長を務めているんだ」
すると男性は名刺入れから名刺を取り出し私に差し出した。
「岡上譲(おかうえゆずる)です。「ウェイクアップ」という求人情報の会社を経営しております」
「ウェイクアップ……」
名刺にあるロゴと社名を私はネットやテレビで何度か見たことがあった。
でもそんなすごい人がどうして私なんかに会うのだろうか……