同じ人を好きになるなんて
話は1時間程度で終わった。

「今日は色々とありがとうございました」

一礼すると社長は苦笑いしていた。

岡上さんはというとなぜか私をじーっとみているというより見つめているという感じだ。

「お、岡上社長もありがとうございました。なるべく早めにお返事できるようにいたします」

改めて一礼した。

すると倉持社長は誰かと会う約束があるとかでタクシーを拾って早々と乗ってしまった。

「それでは失礼します」

岡上社長に挨拶した。すると「待って」と呼び止められた。

「須藤さん。俺のこと覚えてない?」
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