同じ人を好きになるなんて
甘く囁く声に理性が飛んでしまいそうになる。
「あっ……あっ……はあっ……り、陸斗」
私のどこをさわれば反応するか陸斗は忘れてはいなかった。
「変わってないな……まゆりは」
私を知り尽くしている陸斗の手が憎らしい。
「変わってないわよ。陸斗以外触れさせたことないんだから」
涙目で訴えると陸斗は嬉しそうに私を強く抱きしめた。
「可愛すぎだろ!」
「え?」
「やっぱ無理。優しくできないわ」
「えええ?」
陸斗が親指の腹で自分の下唇をいやらしく拭った。
「少しだけ声抑えろ。多分めちゃめちゃ泣かすから」
そして陸斗の宣言通り私は泣かされた。
私たちはこの日を境に再び付き合うことになった。
だけどまだスッキリしない部分がある。
それは奥さんのこと。
この家に来てから陸斗は奥さんのことを一言も口にしたことがない。
それどころか家に写真の1枚もない。
よっぽど憎んで別れたのか、それとも辛すぎて思い出を封印したのか……
奥さんのこと聞きたいけど怖くて聞けないのだ。
「あっ……あっ……はあっ……り、陸斗」
私のどこをさわれば反応するか陸斗は忘れてはいなかった。
「変わってないな……まゆりは」
私を知り尽くしている陸斗の手が憎らしい。
「変わってないわよ。陸斗以外触れさせたことないんだから」
涙目で訴えると陸斗は嬉しそうに私を強く抱きしめた。
「可愛すぎだろ!」
「え?」
「やっぱ無理。優しくできないわ」
「えええ?」
陸斗が親指の腹で自分の下唇をいやらしく拭った。
「少しだけ声抑えろ。多分めちゃめちゃ泣かすから」
そして陸斗の宣言通り私は泣かされた。
私たちはこの日を境に再び付き合うことになった。
だけどまだスッキリしない部分がある。
それは奥さんのこと。
この家に来てから陸斗は奥さんのことを一言も口にしたことがない。
それどころか家に写真の1枚もない。
よっぽど憎んで別れたのか、それとも辛すぎて思い出を封印したのか……
奥さんのこと聞きたいけど怖くて聞けないのだ。