同じ人を好きになるなんて
「そんなことはないよ。昨日理人からいろんな話をしたの。でもその話の半分以上がまゆりちゃんの話だったのよ。お風呂に入った話や保育園の送り迎えの話。一緒に行った遠足や作ってくれたお弁当。理人にたくさんの思い出を作ってくれてありがとう」
凛子さんは頭を下げた。
でもそれは違う。
「凛子さん。それは私も同じです。子育てなんかしたことがない私にりっくんは文句一つ言わなかったんです。本当にいい子で……りっくんといるのが楽しくて楽しくて……だからお礼を言いたいのは私の方です」
凛子さんは嬉しそうに微笑むと視線を陸斗に向けた。
「陸……よかったね。もう一度まゆりさんに会えて」
「ああ」
「まゆりさん。こんな弟だけどよろしくお願いね」
「いいえ。私の方こそ……こんな私ですがよろしくお願いします」
凛子さんは頭を下げた。
でもそれは違う。
「凛子さん。それは私も同じです。子育てなんかしたことがない私にりっくんは文句一つ言わなかったんです。本当にいい子で……りっくんといるのが楽しくて楽しくて……だからお礼を言いたいのは私の方です」
凛子さんは嬉しそうに微笑むと視線を陸斗に向けた。
「陸……よかったね。もう一度まゆりさんに会えて」
「ああ」
「まゆりさん。こんな弟だけどよろしくお願いね」
「いいえ。私の方こそ……こんな私ですがよろしくお願いします」