同じ人を好きになるなんて
2階に上がり凛子さんはりっくんの部屋へ。
私と陸斗もそれぞれ自分の部屋に入った。
部屋の電気をつけるとスーツケースが置いてあった。
私はスーツケースから中身を取り出し所定の場所にしまった。
「よかった〜」
一日の疲れがどっときた。
色々考えちゃってここを出ようとまでしたけど、まさか陸斗が独身だったなんて思ってもいなかった。
だけどそれ以上に陸斗が誰のものでもなかったことが本当に嬉しかった。
なんだかホッとしたら眠くなった。
さてそろそろ寝ようかなと照明を消そうと立ち上がると……。
コンコン
誰かが部屋をノックした。
「俺だけど今いいかな?」
陸斗だった。
ドアを開けると陸斗が立っていた。
「どうしたの?」と尋ねると陸斗が部屋の中に入り後ろ手でドアを閉めたかと思うと頭を下げた。
「まゆり本当にごめん」
「え?」
「ここを出て行くほど悩んでいたなんて気付かなくて……もう2度と話さないと言っておきながら俺はまゆりを失うところだった」
陸斗は頭をあげると私をぎゅっと抱きしめた。
「まゆりが出て行こうとする姿を見たとき本当に生きた心地しなかった」
凛子さんが奥さんじゃなくてよかったと思うと同時にどうして教えてくれなかったの?って思いはあった。
最初からわかっていればこんなことにはならなかったと思う。
だけど陸斗だけに非があったわけじゃない。
私にも非がある。
私と陸斗もそれぞれ自分の部屋に入った。
部屋の電気をつけるとスーツケースが置いてあった。
私はスーツケースから中身を取り出し所定の場所にしまった。
「よかった〜」
一日の疲れがどっときた。
色々考えちゃってここを出ようとまでしたけど、まさか陸斗が独身だったなんて思ってもいなかった。
だけどそれ以上に陸斗が誰のものでもなかったことが本当に嬉しかった。
なんだかホッとしたら眠くなった。
さてそろそろ寝ようかなと照明を消そうと立ち上がると……。
コンコン
誰かが部屋をノックした。
「俺だけど今いいかな?」
陸斗だった。
ドアを開けると陸斗が立っていた。
「どうしたの?」と尋ねると陸斗が部屋の中に入り後ろ手でドアを閉めたかと思うと頭を下げた。
「まゆり本当にごめん」
「え?」
「ここを出て行くほど悩んでいたなんて気付かなくて……もう2度と話さないと言っておきながら俺はまゆりを失うところだった」
陸斗は頭をあげると私をぎゅっと抱きしめた。
「まゆりが出て行こうとする姿を見たとき本当に生きた心地しなかった」
凛子さんが奥さんじゃなくてよかったと思うと同時にどうして教えてくれなかったの?って思いはあった。
最初からわかっていればこんなことにはならなかったと思う。
だけど陸斗だけに非があったわけじゃない。
私にも非がある。