同じ人を好きになるなんて
会社が倒産して職を失っただなんて子供の前で……いや、陸斗の前では言えない。
そもそも内定をもらった時に胡散臭いとかいっていたぐらいだ。
倒産なんて言えば、だから言っただろ?とか言ってほくそ笑むんだろうと想像したら
「今の会社を辞めようと思って……」って言ってしまっっていた。
するとなぜか陸斗がくすっと笑った。
何故そこで笑うの?もしかして嘘だってバレた?
だからと言って確認することもできず、黙って下を向いた。
するとタイミングがいいのかオーダーした料理が運ばれた。
理人くんはお子様ランチを目の前にかなり興奮していた。
私は猫舌だから冷まさないと食べられないのでフーフーしながら口に入れる。
でもやっぱり暑くて一口食べるとお水を飲んだ。
「全然変わってないな」
今までどこか他人行儀な感じだった陸斗が急に付き合っていた頃のような口調になっていた。
「な、何がですか?」
「ん?猫舌だからいつも人一倍フーフーするのにそれでもやっぱり熱くてお水を飲むところ」
え?おぼえていたの?私はスプーンを持ったまま固まった。
「ねーねー、陸パパとまゆりお姉ちゃんはお友達なの?」
理人くんが私を見た。
「ち、ちが––」
「そうだよ。すごく仲のいいお友達」
な、なんてこと言うの?
言い返す代わりに私は思い切り陸斗を睨んだ。
そもそも内定をもらった時に胡散臭いとかいっていたぐらいだ。
倒産なんて言えば、だから言っただろ?とか言ってほくそ笑むんだろうと想像したら
「今の会社を辞めようと思って……」って言ってしまっっていた。
するとなぜか陸斗がくすっと笑った。
何故そこで笑うの?もしかして嘘だってバレた?
だからと言って確認することもできず、黙って下を向いた。
するとタイミングがいいのかオーダーした料理が運ばれた。
理人くんはお子様ランチを目の前にかなり興奮していた。
私は猫舌だから冷まさないと食べられないのでフーフーしながら口に入れる。
でもやっぱり暑くて一口食べるとお水を飲んだ。
「全然変わってないな」
今までどこか他人行儀な感じだった陸斗が急に付き合っていた頃のような口調になっていた。
「な、何がですか?」
「ん?猫舌だからいつも人一倍フーフーするのにそれでもやっぱり熱くてお水を飲むところ」
え?おぼえていたの?私はスプーンを持ったまま固まった。
「ねーねー、陸パパとまゆりお姉ちゃんはお友達なの?」
理人くんが私を見た。
「ち、ちが––」
「そうだよ。すごく仲のいいお友達」
な、なんてこと言うの?
言い返す代わりに私は思い切り陸斗を睨んだ。