同じ人を好きになるなんて
そして寝ている陸斗を見ると静かな寝息を立てていた。
懐かしい寝顔。
寝ていてもかっこいいなと付き合っていた頃はこの寝顔を何度も見ていたっけ……
五年経った今もそのかっこよさは健在だ。
って私ったらなにを思い出してるのよ。
「綱島さん、起きてください」
だが相変わらず眉ひとつ動かさず寝ている。
「もう!綱島さん?ご飯が冷めちゃ––」
「陸斗……だろ?」
「え?」
陸斗は目を瞑ったまま口だけを動かした。
「名前を呼ばなきゃ起きない」
何を言うかと思えば
「もう!子供みたいなこと言わないの!陸斗起きなさい」
陸斗は口角を上げ、ゆっくりと起き上がった。
そして私の顔を見るなり「懐かしいな」と言ってベッドを降りた。
私はというと陸斗の言葉に返す言葉が見つからなかった。
陸斗はドアの前で立ち止まると振り返った。
「おい、理人は起こさなくていいのか?」
自分のことを棚に上げた言い方にむかっとした。
「わ、わかってます!」
懐かしい寝顔。
寝ていてもかっこいいなと付き合っていた頃はこの寝顔を何度も見ていたっけ……
五年経った今もそのかっこよさは健在だ。
って私ったらなにを思い出してるのよ。
「綱島さん、起きてください」
だが相変わらず眉ひとつ動かさず寝ている。
「もう!綱島さん?ご飯が冷めちゃ––」
「陸斗……だろ?」
「え?」
陸斗は目を瞑ったまま口だけを動かした。
「名前を呼ばなきゃ起きない」
何を言うかと思えば
「もう!子供みたいなこと言わないの!陸斗起きなさい」
陸斗は口角を上げ、ゆっくりと起き上がった。
そして私の顔を見るなり「懐かしいな」と言ってベッドを降りた。
私はというと陸斗の言葉に返す言葉が見つからなかった。
陸斗はドアの前で立ち止まると振り返った。
「おい、理人は起こさなくていいのか?」
自分のことを棚に上げた言い方にむかっとした。
「わ、わかってます!」