同じ人を好きになるなんて
「りっくんはあゆみちゃんのこと好き?」
りっくんはしばらく考えて、好きと言った。
だが単に好きというわけではなさそうだ。
「あゆみちゃんのことは好きだけど、すぐ怒るから嫌だな」
りっくんは口を尖らせながら少し不満げだ
「どういうことで怒るの?」
「僕があけちゃんやみどりちゃんと遊んでると、僕の手を引っ張って『なんで私と遊んでくれないの?』っていうんだ。でも僕本当は女の子よりも健斗くんや由伸くんとヒーローごっこして遊びたいんだ」
なんか子供の社会もシビアだな。
「そっか。あのねりっくん。結婚っていうのはね、すごーくすごーく大好きで、この人と離れたくないなって人とするものなの。りっくんはまだ子供だから結婚はできないけどこれからもっともっと素敵な人がきっと見つかるはずだよ」
するとまたもりっくんは足を止めた。
「じゃあ……僕はママと結婚したい。遠くにいるママに」
「りっくん」
そうだよね。だってこの子にはママが必要なんだもん。
私のような家政婦はママにはなれないし、なる予定もない。
でもどうして亡くなったんだろう。
聞きたいけど……家政婦にそれを聞く権限もないし、聞くのも怖い。
りっくんはしばらく考えて、好きと言った。
だが単に好きというわけではなさそうだ。
「あゆみちゃんのことは好きだけど、すぐ怒るから嫌だな」
りっくんは口を尖らせながら少し不満げだ
「どういうことで怒るの?」
「僕があけちゃんやみどりちゃんと遊んでると、僕の手を引っ張って『なんで私と遊んでくれないの?』っていうんだ。でも僕本当は女の子よりも健斗くんや由伸くんとヒーローごっこして遊びたいんだ」
なんか子供の社会もシビアだな。
「そっか。あのねりっくん。結婚っていうのはね、すごーくすごーく大好きで、この人と離れたくないなって人とするものなの。りっくんはまだ子供だから結婚はできないけどこれからもっともっと素敵な人がきっと見つかるはずだよ」
するとまたもりっくんは足を止めた。
「じゃあ……僕はママと結婚したい。遠くにいるママに」
「りっくん」
そうだよね。だってこの子にはママが必要なんだもん。
私のような家政婦はママにはなれないし、なる予定もない。
でもどうして亡くなったんだろう。
聞きたいけど……家政婦にそれを聞く権限もないし、聞くのも怖い。