同じ人を好きになるなんて
家に帰るとりっくんは大好きな電車のおもちゃで遊びだした。
私はその間に洗濯物を取り込んだり、夕飯の支度を始めた。
途中、陸斗からメールが来た。
『帰りが遅くなるので先にご飯を食べててください』とのこと。
今日のメニューはハンバーグ。
りっくんにハンバーグを一緒に作ってみないかと尋ねると、目をキラキラさせて頷いた。
お肉をこねて形を作って焼くのを手伝ってもらうことにした。
りっくんにとっては初めてのお料理らしい。
小さなボウルがあったので材料を2つに分けていつをりっくん専用のハンバーグにした。
私はりっくんの横で大きめのボウルに具材を入れて同時進行でハンバーグを作る。
お肉をこねるのも初めてでりっくんはお肉の感触にゲラゲラ笑う。
そんなりっくんを見てたら私まで笑えてきて二人でゲラゲラと笑いながらとても賑やかに調理は進んだ。
そして形を整えたハンバーグをフライパンで焼く。
大きいのと小さいの。
りっくんのはこねが少し甘いかな?とは思ったけど自分で作った料理は特別な味がするはずだからあえて手は貸さなかった。