同じ人を好きになるなんて

テーブルの上に乗った晩御飯を見てりっくんは食べるのがもったいないと言いつつも
興奮した様子。

「りっくん。初めて作った料理の写真を撮って陸パパに送ってあげたら?」

「うん。写真撮って」

私はりっくんと初めて作ったハンバーグの写真を撮ってメールした。

するとすぐに返信が来た。

『理人すごい!今度はパパにも作って』

りっくんに伝えると本当に嬉しそうな顔をした。

初めて作ったハンバーグのお味は聞くまでもなく、りっくんの表情だけでわかった。

私のハンバーグもいつもより美味しく感じた。

夕飯を食べ終え、しばらく子供向けのテレビを見ていたりっくん。

その間にお風呂の用意を済ませ、アニメが終わったと同時にお風呂に入った。

陸斗が帰ってきたのはりっくんが眠った後だった。
< 75 / 204 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop