同じ人を好きになるなんて
りっくんとお風呂に入ってそれから着替えさせていると陸斗が仕事から帰ってきてそれから……バスタオルが落ちて、お風呂に駆け込んで……それから?

だがここで記憶が途切れる。

どう考えても風呂から出た記憶がないのだ。

だとすると誰かがここまで私を運んだことになるのだけど、運べる自分物はただ一人。

そして今いる部屋がどこなのか必然的にわかる。

陸斗の部屋?

その途端ドクンドクンと尋常じゃないくらい鼓動に息苦しさを感じる。

そして今自分が寝ていた場所もベッドだと気づき、恐る恐る視線だけを横に向けると

私に背中向け陸斗が眠っていた。

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