同じ人を好きになるなんて
「は〜あ」
思わず嘆きのため息が声となって出てしまった。
その時だった。
「理人が心配してたぞ」
背中を向けた陸斗が呟いた。
「え?」
「お前が風呂場から出てこなくて、自分が早く着替えなかったから怒ったんじゃないかって……まゆりがこの家を出てくんじゃないかって半泣きだった」
「そんな……」
そっか。りっくんからしたら私が陸斗に裸を見られたことが恥ずかしいなんて思うわけがない。
「頼むからここを出て行かないでくれな。理人のためでもあるが……俺のためにも」
「……もちろん。出ていくつもりはない……よ」
だって雇い主は陸斗じゃない。それに行くところもないし……
「それを聞いて安心した。おやすみ」
安心した?
その意味は単に家政婦としてよね。
わかってるけどなんだかモヤモヤするのはなぜだろう。
思わず嘆きのため息が声となって出てしまった。
その時だった。
「理人が心配してたぞ」
背中を向けた陸斗が呟いた。
「え?」
「お前が風呂場から出てこなくて、自分が早く着替えなかったから怒ったんじゃないかって……まゆりがこの家を出てくんじゃないかって半泣きだった」
「そんな……」
そっか。りっくんからしたら私が陸斗に裸を見られたことが恥ずかしいなんて思うわけがない。
「頼むからここを出て行かないでくれな。理人のためでもあるが……俺のためにも」
「……もちろん。出ていくつもりはない……よ」
だって雇い主は陸斗じゃない。それに行くところもないし……
「それを聞いて安心した。おやすみ」
安心した?
その意味は単に家政婦としてよね。
わかってるけどなんだかモヤモヤするのはなぜだろう。