俺の、となりにいろ。


仕事を覚えることに精一杯で、「タジマエミ探し」は難航していた。

俺がこの会社に入った理由は二つだ。
一つは自分の最愛の女、タジマエミを見つけること。二つ目は一日でも早く仕事を覚え、俺の全てにおいて万全の体制でタジマエミを嫁として迎えること。その為には出世もして経済的にも潤っていたい。

まあ、彼女が今も独身なら、そうしたいんだが。

しかし、肝心なタジマエミが見つからない。


そして、社会人初の夏が終わろうとしている頃、俺は伯父である社長に呼び出された。
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