俺の、となりにいろ。

俺はビールのジョッキを持ち、驚くまま彼を見た。
「まったく、食えねぇやつだよな」
と、苦笑してしまう。

「信用するお前だからな」
と、紺野に何度も念を押して、最愛の女「タジマエミ」のことを話した。



そして、三年後。
福岡支店で係長として勤務していた俺に、社長から三ヶ月ぶりの連絡があった。

「本社で大きな物件がある。そろそろ戻ってくるか?」
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