俺の、となりにいろ。


この日、「ベッドタウン計画」に携わる請負業者を集めた会議が、午後一番から夕方まで行われた。
物件が大きいと、会議や打ち合わせの数も増える。

俺は会議が解散した四階のホールの休憩所にいた。

「桐谷、お疲れ様」

自販機でコーヒーを買っていると、後ろから紺野が声をかけてきた。
「ああ、お疲れ」
と、返事をして、缶のプルトップを開ける。
紺野も微糖のコーヒーを買う。
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