俺の、となりにいろ。

悔しそうに涙を流す女に同情の余地はなく、俺は缶を空き缶入れに捨てると、紺野と一緒にエレベーターホールへ向かった。

その香水臭い女は数日後、どこかの部署へと移動したらしいが、それも俺の知る必要のないことだった。



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