クールな騎士団長はママと赤ちゃんを一途に溺愛する
「リアナ」

横たわったリアナの上にリカルドが覆いかぶさって来る。

男の欲を感じる目で見下ろされ、リアナの内に切なさが生まれた。

「リカルド様」

目を閉じると熱く口づけられる。

「今日は嫉妬させた責任を取ってくれ」

口づけは深くなり、同時にリカルドの手が肌を滑る。リアナの唇がぽってりと膨らんだ頃、彼の唇が首筋を降りて行き、その下の素肌もなぞっていく。

夫とは何度もベッドを共にしている。

だけどこんなに胸がときめくのは初めてだ。身体が熱く、喜びに震える。

耐えられなくなり身をよじったとき、リカルドの手が腹部で止まった。

彼は信じられないくらい優しくそこを撫でる。

「ここに俺たちの子がいるんだな」

「……はい」

「大切にする。この子もリアナも」

言葉の通りリカルドは優しくリアナを抱いた。それは至福のひとときだった。


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