クールな騎士団長はママと赤ちゃんを一途に溺愛する
(リカルド様……凄く素敵)
リアナは自分の夫に見惚れて頬を染めた。
リカルドが容姿端麗なのは結婚式前の顔合わせの時から分かったていたが、それ程意識していなかった。
しかし、彼への好意が増えていくにつれ、男らしい姿にときめきを感じるようになっていった。
リカルドはリアナを目に止めると、嬉しそうに微笑んだ。
「思った通り、似合っている」
公爵家の令息として早い内から社交場に出入りしていたリカルドは、その分目も肥えている。
リアナが足元にも及ばない美しい令嬢を、何人も見ているはずだ。
それなのに彼はいつだってリアナが着飾ると褒めてくれる。
(お世辞と分かっていても嬉しい……)
リアナは舞い上がった気持ちになり、顔を綻ばせた。
「ありがとうございます。リカルド様も素敵です」
「……そうか?」
「はい、凄く素敵です」
賞賛の言葉に慣れているはずのリカルドが、少しだけ照れた様子を見せる。
「そろそろ行こう。足元に気を付けて」
リカルドがリアナの腰に手を回し、歩くのを支える。
随分過保護と思うが気遣ってくれるのが嬉しくて彼に身をまかせ馬車に乗り込んだ。
リアナは自分の夫に見惚れて頬を染めた。
リカルドが容姿端麗なのは結婚式前の顔合わせの時から分かったていたが、それ程意識していなかった。
しかし、彼への好意が増えていくにつれ、男らしい姿にときめきを感じるようになっていった。
リカルドはリアナを目に止めると、嬉しそうに微笑んだ。
「思った通り、似合っている」
公爵家の令息として早い内から社交場に出入りしていたリカルドは、その分目も肥えている。
リアナが足元にも及ばない美しい令嬢を、何人も見ているはずだ。
それなのに彼はいつだってリアナが着飾ると褒めてくれる。
(お世辞と分かっていても嬉しい……)
リアナは舞い上がった気持ちになり、顔を綻ばせた。
「ありがとうございます。リカルド様も素敵です」
「……そうか?」
「はい、凄く素敵です」
賞賛の言葉に慣れているはずのリカルドが、少しだけ照れた様子を見せる。
「そろそろ行こう。足元に気を付けて」
リカルドがリアナの腰に手を回し、歩くのを支える。
随分過保護と思うが気遣ってくれるのが嬉しくて彼に身をまかせ馬車に乗り込んだ。