クールな騎士団長はママと赤ちゃんを一途に溺愛する
『……もう決定したことなのですか?』
『ああ。バリーは騎士として優秀な上に人柄もいい。リアナの親友と姻戚関係でもあるんだ。身元確かで安心して任せられる』
トレド騎士団長の決意は固いように見えた。
『考え直して頂けませんか?』
『今度の遠征から戻り次第バリーの騎士叙任式を予定している。その後話を進めようと思っている。お前がなぜこうまで娘を気にかけているのかは分からないが、諦めてくれ』
『諦める?』
失望で目の前が暗くなるようだった。
『お前程の男なら、どんな美姫でも望むままだろう。娘に拘る必要なんてない。自分に相応しい相手と結婚しろ』
相応しい相手が何なのかリカルドには分からなかった。
ただ、リアナを欲しいと思う。初めて恋愛感情を抱いた相手で彼女以外妻にしたいと思えなかった。
なぜ拘るのかと問われても心が求めているからとしか言えない。
一目会っただけで、傍から見れば気の迷いと受け取られるかもしれないが、決して軽い気持ちではないと断言できる。
『ああ。バリーは騎士として優秀な上に人柄もいい。リアナの親友と姻戚関係でもあるんだ。身元確かで安心して任せられる』
トレド騎士団長の決意は固いように見えた。
『考え直して頂けませんか?』
『今度の遠征から戻り次第バリーの騎士叙任式を予定している。その後話を進めようと思っている。お前がなぜこうまで娘を気にかけているのかは分からないが、諦めてくれ』
『諦める?』
失望で目の前が暗くなるようだった。
『お前程の男なら、どんな美姫でも望むままだろう。娘に拘る必要なんてない。自分に相応しい相手と結婚しろ』
相応しい相手が何なのかリカルドには分からなかった。
ただ、リアナを欲しいと思う。初めて恋愛感情を抱いた相手で彼女以外妻にしたいと思えなかった。
なぜ拘るのかと問われても心が求めているからとしか言えない。
一目会っただけで、傍から見れば気の迷いと受け取られるかもしれないが、決して軽い気持ちではないと断言できる。