クールな騎士団長はママと赤ちゃんを一途に溺愛する
しかし、数日後、信じられない知らせが届いた。
隣国との衝突に完全勝利した帰還中に王太子を狙った襲撃があり、ユベルが命を落としたと。
歴代でも最高と名高い騎士団長の無言の帰還に、王都は騒然とし混乱に陥った。
リカルドは騎士団長の代理として、事後処理に追われユベルの死を悲しむ間もなく目まぐるしい日々を送っていた。
リアナとは葬儀の日に顔を合わせたが、声をかけることが出来なかった。
憔悴しきった彼女は他人を拒んでいるように見えた。
そんな状況で、馴染みの無い自分が近づくことは憚れたのだ。
リアナと自分の間の距離が身に染みた。
彼女を慰め励ましたくても、距離を埋めるような言動を取れない自分が情けなくなった。
リアナが心配ではあったが、何かを出来る訳でもなく日々が過ぎて行く。
ただ彼女を放っておくつもりは一切なかった。落ち着いたら会いに行き、求婚しようと決心していた。
ユベルが亡くなった今、彼女は今後の身の振り方に迷っているはずだ。
誠心誠意気持ちを伝え、どうか自分の妻になって欲しいと打ち明けよう。
隣国との衝突に完全勝利した帰還中に王太子を狙った襲撃があり、ユベルが命を落としたと。
歴代でも最高と名高い騎士団長の無言の帰還に、王都は騒然とし混乱に陥った。
リカルドは騎士団長の代理として、事後処理に追われユベルの死を悲しむ間もなく目まぐるしい日々を送っていた。
リアナとは葬儀の日に顔を合わせたが、声をかけることが出来なかった。
憔悴しきった彼女は他人を拒んでいるように見えた。
そんな状況で、馴染みの無い自分が近づくことは憚れたのだ。
リアナと自分の間の距離が身に染みた。
彼女を慰め励ましたくても、距離を埋めるような言動を取れない自分が情けなくなった。
リアナが心配ではあったが、何かを出来る訳でもなく日々が過ぎて行く。
ただ彼女を放っておくつもりは一切なかった。落ち着いたら会いに行き、求婚しようと決心していた。
ユベルが亡くなった今、彼女は今後の身の振り方に迷っているはずだ。
誠心誠意気持ちを伝え、どうか自分の妻になって欲しいと打ち明けよう。