クールな騎士団長はママと赤ちゃんを一途に溺愛する
トリア領主館の使用人たちが素早くフォークを拾い、新しいものと交換する。
「ごめんなさい」
自分が情けなくて小さく呟くと、リカルドが立ち上がる気配を感じた。
彼はリアナの席までやって来ると膝を着き視線を合わせ眉をひそめた。
「顔色が悪いな」
「大丈夫です。それよりごめんなさい、私失礼な真似を」
「そんなことはいい。それよりも医師を呼ぼう」
リカルドは立ち上がるとリアナの腕をそっと掴み椅子から立たせる。
同時にエルドラ王女から声がかかった。
「リカルド、どうしたの?」
「妻の具合が悪い為、部屋に連れて行きます」
「え? 私をひとりにするの?」
エルドラ王女は不満そうに声を低くする。
「直ぐに戻ります」
リカルドはリアナの腰を支えるようにして歩きだす。
「リカルド様、私ならひとりで戻れますから」
王女を放置するなんてとんでもないと慌てるリアナに対し、リカルドは気にした様子もない。
「駄目だ」
反論は許さない強さで言うと、リアナ抱き上げ歩みを早めた。
「ごめんなさい」
自分が情けなくて小さく呟くと、リカルドが立ち上がる気配を感じた。
彼はリアナの席までやって来ると膝を着き視線を合わせ眉をひそめた。
「顔色が悪いな」
「大丈夫です。それよりごめんなさい、私失礼な真似を」
「そんなことはいい。それよりも医師を呼ぼう」
リカルドは立ち上がるとリアナの腕をそっと掴み椅子から立たせる。
同時にエルドラ王女から声がかかった。
「リカルド、どうしたの?」
「妻の具合が悪い為、部屋に連れて行きます」
「え? 私をひとりにするの?」
エルドラ王女は不満そうに声を低くする。
「直ぐに戻ります」
リカルドはリアナの腰を支えるようにして歩きだす。
「リカルド様、私ならひとりで戻れますから」
王女を放置するなんてとんでもないと慌てるリアナに対し、リカルドは気にした様子もない。
「駄目だ」
反論は許さない強さで言うと、リアナ抱き上げ歩みを早めた。