クールな騎士団長はママと赤ちゃんを一途に溺愛する
(エルドラ王女はリカルド様と片時もはなれたくないのね)
観光名所でもないトリアまで同行するくらいなのだから、間違いないだろう。
(きっと今頃寂しい想いをされているわ。それにリカルド様も愛する人の側にいたいはず)
リアナだってリカルドがいないと寂しいし辛いけれど、あと少し辛抱すれば、リカルドと生まれてくる子供と家族として暮らしていける。
だから今は自分の気持ちには蓋をしなくては。
「リカルド様、私はもう大丈夫ですので、戻って下さい」
笑顔を作り伝える。リカルドは納得いかないようで首を横に振った。
「医師が来るまでここにいる」
「気を遣ってくれてありがとうございます。でも私お医者様が来るまで少し眠ろうと思うんです。ですからリカルド様もお戻り下さい」
自分の本当に行きたいところに。大切な人の側に。
リカルドは渋々といった様子ながらも「分かった」と言い、リアナに背中を向けて部屋を出て行く。
扉が閉じひとりになると、どっと疲れが襲って来た。
かなり緊張していたのだと実感する。
静まり返った部屋でリアナはゆっくりと目を閉じる。
とても眠れそうになかった。
観光名所でもないトリアまで同行するくらいなのだから、間違いないだろう。
(きっと今頃寂しい想いをされているわ。それにリカルド様も愛する人の側にいたいはず)
リアナだってリカルドがいないと寂しいし辛いけれど、あと少し辛抱すれば、リカルドと生まれてくる子供と家族として暮らしていける。
だから今は自分の気持ちには蓋をしなくては。
「リカルド様、私はもう大丈夫ですので、戻って下さい」
笑顔を作り伝える。リカルドは納得いかないようで首を横に振った。
「医師が来るまでここにいる」
「気を遣ってくれてありがとうございます。でも私お医者様が来るまで少し眠ろうと思うんです。ですからリカルド様もお戻り下さい」
自分の本当に行きたいところに。大切な人の側に。
リカルドは渋々といった様子ながらも「分かった」と言い、リアナに背中を向けて部屋を出て行く。
扉が閉じひとりになると、どっと疲れが襲って来た。
かなり緊張していたのだと実感する。
静まり返った部屋でリアナはゆっくりと目を閉じる。
とても眠れそうになかった。