クールな騎士団長はママと赤ちゃんを一途に溺愛する
「謝らなくていいわよ。妊娠しているのだから仕方がないもの」
エルドラ王女の方は、リアナなど歯牙にもかけていない。
堂々とした振舞いで、リアナの座っていた椅子に腰を下ろした。
(ここで休憩されるのかしら)
だとしたらリアナは部屋に戻った方がいいだろう。しかし勝手にこの場を離れていいのか迷う。
様子を伺っていると、エルドラ王女の視線がリアナに向いた。
「ねえ、あなたは国王、私のお父様の命令でリカルドと結婚したのよね」
「はい」
「その話を聞いたとき、どう思ったのかしら」
「身に余る光栄だと思いました」
答えながら気分が沈んで行くのを感じていた。
王女がなぜこのような質問をするのか意図が見えず漠然とした不安が募る。
「そうよね。あなたは男爵家の娘だそうね。それも平民から成りあがった一代男爵。遡れば王家の血を引くリカルドと釣り合っているとは言えないわ」
エルドラ王女の言葉が鋭い刃物のように胸に刺さり、リアナに痛みを与えた。
他でもない王女に、リカルドと釣り合わないと言われ、苦しくなった。
傷ついたけれど、王女に反論など出来ない。それにどんなにキツイ言葉だとしても事実なのだから。
エルドラ王女の方は、リアナなど歯牙にもかけていない。
堂々とした振舞いで、リアナの座っていた椅子に腰を下ろした。
(ここで休憩されるのかしら)
だとしたらリアナは部屋に戻った方がいいだろう。しかし勝手にこの場を離れていいのか迷う。
様子を伺っていると、エルドラ王女の視線がリアナに向いた。
「ねえ、あなたは国王、私のお父様の命令でリカルドと結婚したのよね」
「はい」
「その話を聞いたとき、どう思ったのかしら」
「身に余る光栄だと思いました」
答えながら気分が沈んで行くのを感じていた。
王女がなぜこのような質問をするのか意図が見えず漠然とした不安が募る。
「そうよね。あなたは男爵家の娘だそうね。それも平民から成りあがった一代男爵。遡れば王家の血を引くリカルドと釣り合っているとは言えないわ」
エルドラ王女の言葉が鋭い刃物のように胸に刺さり、リアナに痛みを与えた。
他でもない王女に、リカルドと釣り合わないと言われ、苦しくなった。
傷ついたけれど、王女に反論など出来ない。それにどんなにキツイ言葉だとしても事実なのだから。