ロマンスの王子様
私の実家は花街の置屋『小町家』である。
置屋とは芸者や遊女を抱えている家のことで、料亭・待合・茶屋などの客の求めに応じて芸者や遊女を差し向けるのだ。
『小町家』の女将は母がしていたのだが、現在は引退して、4歳年上の姉が女将をしている。
当の私は大学進学を機に実家を出て就職をして1人暮らしをしていた。
平日はシステムエンジニアとして働いて、休日はアニメを見たりゲームをしたり、同じ趣味を持っている友人たちと一緒にイベントに出たりと、毎日を楽しく過ごしていた。
結婚は愚か、恋愛も考えたことない。
生まれてこの方、男とつきあったこともない。
ぶっちゃけ、そんなものに時間をかけてる暇があるなら趣味を謳歌していたい。
そんな毎日に危機が訪れたのは、去年の年始めのことだった。
置屋とは芸者や遊女を抱えている家のことで、料亭・待合・茶屋などの客の求めに応じて芸者や遊女を差し向けるのだ。
『小町家』の女将は母がしていたのだが、現在は引退して、4歳年上の姉が女将をしている。
当の私は大学進学を機に実家を出て就職をして1人暮らしをしていた。
平日はシステムエンジニアとして働いて、休日はアニメを見たりゲームをしたり、同じ趣味を持っている友人たちと一緒にイベントに出たりと、毎日を楽しく過ごしていた。
結婚は愚か、恋愛も考えたことない。
生まれてこの方、男とつきあったこともない。
ぶっちゃけ、そんなものに時間をかけてる暇があるなら趣味を謳歌していたい。
そんな毎日に危機が訪れたのは、去年の年始めのことだった。