ロマンスの王子様
その『奥原グループ』の総帥こと奥原賢志郎と顔をあわせることになったのは、それから2ヶ月後の3月の最初の土曜日のことだった。
誰もが知っている有名な割烹料理店で、成人式の時に着た振り袖を身につけて私は奥原賢志郎の前に現れた。
彼も私と同じく、着物姿だった。
名前はよく知っていたけど、顔を見たのは今回が初めてだった。
どうせ当日に会うことになる訳だから、顔なんて見る必要はないって思ってたし…。
カラーリングをしたことがなさそうなサラサラの黒い髪に、一重の切れ長の目に小さな鼻、形のいい紅い唇…と、顔立ちはとても整っていた。
身長は少なく見ても180センチくらいで、体型は何かスポーツでもやっていたのかガタいがいいなと思った。
少女マンガか乙女ゲームのキャラクターみたいな人なんですけど…!
この人が私の旦那さんになるなんて信じられない。
誰もが知っている有名な割烹料理店で、成人式の時に着た振り袖を身につけて私は奥原賢志郎の前に現れた。
彼も私と同じく、着物姿だった。
名前はよく知っていたけど、顔を見たのは今回が初めてだった。
どうせ当日に会うことになる訳だから、顔なんて見る必要はないって思ってたし…。
カラーリングをしたことがなさそうなサラサラの黒い髪に、一重の切れ長の目に小さな鼻、形のいい紅い唇…と、顔立ちはとても整っていた。
身長は少なく見ても180センチくらいで、体型は何かスポーツでもやっていたのかガタいがいいなと思った。
少女マンガか乙女ゲームのキャラクターみたいな人なんですけど…!
この人が私の旦那さんになるなんて信じられない。