ロマンスの王子様
待ちあわせであるT駅の西口に行くと、ワッコさんが先にきていた。

「ワッコさん、おはよう!」

私が声をかけると、
「アキポン、おはよう!」

ワッコさんはあいさつを返してくれた。

「ヤンヤンとゲルちゃんは?」

私がそう聞いたら、
「もう少しでくるみたいよ」

ワッコさんは答えた。

「あっ、噂をすれば」

駅から2人の姿が出てきた。

「おーい」

ゲルちゃんが手を振ってきたので私も手を振り返した。

「お待たせー、遅れちゃったー」

そう言ったヤンヤンに、
「いいのいいの、私も今きたばかりだから」

私は答えた。

「まだ時間があるし、少しこの辺りをブラブラしていようか?

何か見てみたい店とかある?」

ワッコさんが聞いてきた。
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