ロマンスの王子様
コラボカフェを後にした私たちはフードコートでお茶していた。

休日のフードコートは家族連れや友達グループでにぎわっていた。

「コラボカフェ、楽しかったねー」

ヤンヤンは両手を頬に当てて嬉しそうに言った。

「料理もすっごい美味しかった!

ラテアート、なかなかの完成度だよね!?」

先ほどスマートフォンで撮ったラテアートの写真を見せたのはゲルちゃんだ。

「破産するまで通ってやるわ、私!」

ワッコさんはフンと鼻息を荒くした。

よかった、ワッコさんが元気になって。

彼女のその様子に、私はホッと胸をなでおろした。

「ねえねえ、ドリンクメニューを頼んだ時についてきたコースターを見ようよ!」

そう言った私に、
「よし、見よう!」

カバンからコースターを取り出した。
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