ロマンスの王子様
「じゃあ、せーの…」

私たちはコースターに描かれたイラストの確認をした。

「やった、矢吹くんだ!」

大好きな推しを当てたヤンヤンは嬉しそうだ。

「私、上地くんだ。

アキポンは何だった?」

そう聞いてきたのはゲルちゃんだ。

「私は幸村くんだった。

ワッコさんは?」

私の質問に、
「私、中根くん」

ワッコさんはコースターを見せた。

「アキポン、交換しよう。

はい、上地くんね」

「サンキュー」

私はゲルちゃんの手から上地くんのコースターを受け取ると、幸村くんのコースターをゲルちゃんに渡した。

「こうなったら、島谷くんが出てくるまで通いつめてやるわ!」

「ワッコさん、燃えてるねー。

私もまた行くけど」

ヤンヤンはウフフと笑いながら言った。
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