ロマンスの王子様
――恋だ…
私は奥原さんの顔をじっと見つめた。
「何だ?」
そう聞いてきた奥原さんに、
「いえ、何も…」
私は答えると、すぐに目をそらした。
嫌いだったはずだった。
嫌われていると思っていた。
だけど、それらが誤解だと言うことがわかって、奥原さんのいろいろな一面を知った。
その結果、奥原さんに恋をしてしまった。
「明穂」
奥原さんが私の名前を呼んだ。
それだけでも心臓がドキッ…と鳴った。
名前を呼ばれただけなのにドキドキするなんて、重症にも程がある…。
「もうここを出るか?」
そう言った奥原さんに、
「そうですね」
私は返事をすると、彼と一緒に椅子から腰をあげた。
差し出してきた奥原さんのその手を今度は自分から繋いだ。
さっきまではあんなにも嫌がっていたはずなんだけどなあ…。
自分の変わりように呆れを感じながら、私は奥原さんと一緒にその場を後にした。
私は奥原さんの顔をじっと見つめた。
「何だ?」
そう聞いてきた奥原さんに、
「いえ、何も…」
私は答えると、すぐに目をそらした。
嫌いだったはずだった。
嫌われていると思っていた。
だけど、それらが誤解だと言うことがわかって、奥原さんのいろいろな一面を知った。
その結果、奥原さんに恋をしてしまった。
「明穂」
奥原さんが私の名前を呼んだ。
それだけでも心臓がドキッ…と鳴った。
名前を呼ばれただけなのにドキドキするなんて、重症にも程がある…。
「もうここを出るか?」
そう言った奥原さんに、
「そうですね」
私は返事をすると、彼と一緒に椅子から腰をあげた。
差し出してきた奥原さんのその手を今度は自分から繋いだ。
さっきまではあんなにも嫌がっていたはずなんだけどなあ…。
自分の変わりように呆れを感じながら、私は奥原さんと一緒にその場を後にした。