Match maker
第22話
“NO”の真意
【だからー、お前は何で直ぐに黙るねん。今日は久しぶりのデートやで、暗いわー、暗いやっちゃわー】
「今日こそは、“NO”かもしれない『まずいな』ってお前も言っていただろう」
【あのなぁ、今までだって“NO”出された事はあるやろ?それを切り抜けてここまで来たんやん。何やねん、今更。】
「顔だけ…だ。俺は」
【だからこそ、マッチング出来たんやろ。顔はめちゃめちゃ大事や、第一印象で。その点お前は120点くらい叩き出せてる!】
「他にもいたら?その120点の男性が。彼女はそっちに行くのか?」
【あー…えっとー…】
SS0でさえ歯切れが悪くなる案件。
圧倒的に不利だろう。誰かと比べられでもしたら。
【実は、雅実は、探したみたいや。お前とマッチングした時の条件のままで】
「……それで?」
【……1人ヒットしてる。会うつもりなら、お前に報告があるはずや】
「その報告かもしれないな…」
雅実から会いたいだなんて。
いや、報告ですらなくて
“NO”かもしれない。
顔以外で…彼女が気に入ってくれてるところなんて…
会いたい。
なのに、会うことが憂鬱だ、なんて…なんという矛盾なのだろうか。
「今日こそは、“NO”かもしれない『まずいな』ってお前も言っていただろう」
【あのなぁ、今までだって“NO”出された事はあるやろ?それを切り抜けてここまで来たんやん。何やねん、今更。】
「顔だけ…だ。俺は」
【だからこそ、マッチング出来たんやろ。顔はめちゃめちゃ大事や、第一印象で。その点お前は120点くらい叩き出せてる!】
「他にもいたら?その120点の男性が。彼女はそっちに行くのか?」
【あー…えっとー…】
SS0でさえ歯切れが悪くなる案件。
圧倒的に不利だろう。誰かと比べられでもしたら。
【実は、雅実は、探したみたいや。お前とマッチングした時の条件のままで】
「……それで?」
【……1人ヒットしてる。会うつもりなら、お前に報告があるはずや】
「その報告かもしれないな…」
雅実から会いたいだなんて。
いや、報告ですらなくて
“NO”かもしれない。
顔以外で…彼女が気に入ってくれてるところなんて…
会いたい。
なのに、会うことが憂鬱だ、なんて…なんという矛盾なのだろうか。