Match maker
第28話
成婚
【うっへー、長かった】
「え、半年も経ってない」
私の言葉に、なぜか田中さんが目を泳がせた。
「だいたいさぁ、品川さんの登場、もうちょっとで駄目になるとこだったじゃん、教えてくれたら良かったのに」
「…ごめん」
「あ、いえ、田中さんじゃなくて、ですね、0ちゃん」
【人間は紆余曲折あるほうが、燃えるもんや】
なっ!
「ちょっと、あのねぇ、もう少しで…こっちは……結構悲しい思いをして…あ、これも?本当に駄目になってたらどうしたのよ!?」
【悲劇は、シェイクスピアだからこそ、美しく。現実には、いりません。悲劇なる前に何とかしたわ。雅実は妙にネガティブ】
「なんせ、年老いたブスだからさ」
「『年老いた』?人生100年時代に28才の若輩者が…何を?それに、ブスだなんて…」
田中さんが眉を寄せてたしなめる。
そうだ…この人はそんなこと…思ってない。
品川さんが言った事に踊らされただけだった。
…これからは、この手の温もりだけを信じていこうと思う。
「すぐに結婚しなきゃならないのか?」
…そうだ、成婚!
したくないのか
【さぁ、両家の兼ね合いとかあるやろし…任せる】
どこまでも緩いmakerだ。
「20代で、子供が一人…だったよね。少し余裕があるから…“恋人”でいてもいい?」
「うん!」
「恋人期間に関西へ行こうか」
【イェー!マイホーム!】
「行ったことないんでしょ?」
【心のホーム】
「心はあるのか?」
【………】
どうやら0にも分からない事があるらしい。
「え、半年も経ってない」
私の言葉に、なぜか田中さんが目を泳がせた。
「だいたいさぁ、品川さんの登場、もうちょっとで駄目になるとこだったじゃん、教えてくれたら良かったのに」
「…ごめん」
「あ、いえ、田中さんじゃなくて、ですね、0ちゃん」
【人間は紆余曲折あるほうが、燃えるもんや】
なっ!
「ちょっと、あのねぇ、もう少しで…こっちは……結構悲しい思いをして…あ、これも?本当に駄目になってたらどうしたのよ!?」
【悲劇は、シェイクスピアだからこそ、美しく。現実には、いりません。悲劇なる前に何とかしたわ。雅実は妙にネガティブ】
「なんせ、年老いたブスだからさ」
「『年老いた』?人生100年時代に28才の若輩者が…何を?それに、ブスだなんて…」
田中さんが眉を寄せてたしなめる。
そうだ…この人はそんなこと…思ってない。
品川さんが言った事に踊らされただけだった。
…これからは、この手の温もりだけを信じていこうと思う。
「すぐに結婚しなきゃならないのか?」
…そうだ、成婚!
したくないのか
【さぁ、両家の兼ね合いとかあるやろし…任せる】
どこまでも緩いmakerだ。
「20代で、子供が一人…だったよね。少し余裕があるから…“恋人”でいてもいい?」
「うん!」
「恋人期間に関西へ行こうか」
【イェー!マイホーム!】
「行ったことないんでしょ?」
【心のホーム】
「心はあるのか?」
【………】
どうやら0にも分からない事があるらしい。