Match maker
「そうだな。」

【電話、するか?】

「…いや、一つ、聞きたい。雅実は…まだ検索を続けているのか?」

【えー…ああ、検索してるな。で、1件ヒットしてる。…んー…確認はしてないみたいやな、会うなら、お前の許可が必要やから、お前とマッチングしている限り。】

「…会うことも、可能…なのか。」

【ああ、お前以外にも“イケメン”は、おるねんで、実雅。】

…8年以上探していなかったからといって、これからもいないわけではない。

俺以外にイケメンが存在しないだなんて自惚れていたわけでもない。

ただ…

俺は雅実がいれば

探そうと思うことなんて、ない。

俺は、雅実と結婚したい。

だから、雅実とマッチングして誰かを探そうだなんて…

だけど雅実は…

『試しに、暫く、実雅さんから彼女に連絡取らないで下さい。きっと、彼女の方から連絡が来ますよ。』

ふと、品川さんの言葉を思い出した。


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